>
【とり・みき】ダイホンヤの雑誌掲載と単行本収録の原稿の差異
せぶろさんから伺ったダイホンヤの雑誌掲載版について調査してきました。
国立国会図書館にアスキーコミックは所蔵されていないとのことでしたので、現代マンガ図書館で探しましたが、こちらでも 92年8月号(創刊号)、11月号、12月号、93年3月号しか所蔵されていませんでした。 それでも描き直し/追加箇所はいくつか見つかりましたので、その一部を報告します。 たとえば第一話(以下ページ数はアスキーコミックス版)。 4ページはまるごと追加。 8ページの5コマ目、6コマ目は書き直し。 雑誌ではここでかおりがサークルの高橋に声をかけて、導火線に気づく。 9ページも追加。 18ページと19ページも大幅に描き直し。 1コマ目の吉田さんに問いかけに紙魚図が答える。 ここでの紙魚図のセリフは、単行本67~68ページの高橋のそれとほぼ同じ。 雑誌ではページの最後に 「誰かしらんがさっきから店の前で漢字の多いネームをしゃべりやがって うるさいなぁ開店はまだだよっ/あっ あなたは!?」 という高橋のセリフがあり、ここで紙魚図と高橋が出会います。 1話だけでもこれだけの差異がありました。 とても興味深いことなので、今回確認できた号以外についても、気長に調査を継続し、いずれまとまったら同人誌などでで発表したいと思います。 単行本での描き直しや追加が多いというのは、それだけとりさんがこの作品に力を入れていて、より完成度を高くしようとしていたという現れでしょうね。その結果ダイホンヤは星雲賞を受賞し、読者からも高い評価を受けて、それまで「私には代表作がまだない」と謙遜していたとりさんの、誰もが認める代表作の一つになったワケですから。 あと雑誌のハシラに載っていた登場人物紹介で、HAL子の名字が鰐淵であることが判明しました!!(笑)。
by turkai
| 2005-08-22 01:05
| とり・みき
|
by turkai
> 以前の記事
2016年 01月
2015年 03月 2014年 01月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 01月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 > 検索
> 画像一覧
|
ファン申請 |
||